ビンテージCDプレーヤーに迫る危機 - スペアのピックアップ、ICが無い!
私は高校生の頃、学校帰りや休みには渋谷の輸入盤専門店、タワーレコードによく行っていました。当時のタワーレコードはアルバム一枚しか出していないアーティストのレコードでも置いているのが確か売りだったと思います。10年以上さかのぼってデビュー当時のアルバムまで各アーティストのレコードがラックに並んでいたのを思い出します。高校を卒業して数年後そのタワーレコードから大好きなレコードの売り場が消え、すべてCDになっていた時はどれだけ落胆したことか…(そのれから数年後、そのCDを世に出した会社に就職したのは何の因果か)それから40年近くの月日が経った今、世の中にアナログブームが来るとは夢にも思いませんでした。最近ではCDやカセットも若者に人気が出てきたとか… ビンテージのレコードプレーヤーもガラードやトーレンス、LP12のように比較的シンプルな構造の物であればフルオーバーホールした状態の良い中古プレーヤーが専門のショップから販売されています。リプロ品のパーツなどが細かな部品からエンブレムのステッカーまであったりするのでたとえ故障しても修理レストアが費用さえかければ問題なくできてしまいます。ところがビンテージCDプレーヤーはについては話が別なのです。 当ショップでも以前フィリップスのCDM4の修理再生品を使ったフィリップスLHHシリーズのCDプレーヤーやマランツのCDM4搭載機の修理を受け付けていましたが止めざる負えなくなりサービスを終了しました。その理由の一つ目はピックアップのスペアがもう手に入らなくなったことです。特にベルギーのフィリップス・ハッセルト工場で製造されていた初期のスイングアーム式のピックアップは90年代に入ってからはマランツでもサービスパーツが手に入らず修理を受けられなくなりました。CDM4はイギリスにレーザーダイオードを交換できる業者があったので再生品をこちらで在庫して修理を受け付けていましたが、イギリスの業者が年齢とご家族の事情で止めてしまい、これも続けられなくなりました。尚、CDM0, 1, 2はレンズ部分を取り外すことが困難でピックアップ部のレーザーダイオードの交換ができずイギリスの業者でも残念ながら修理ができませんでした。 それと修理サービスをしていてもう一つ大きな問題が持ち上がりました。それはフィリップスのCDのメカを制御している専用ICも手...