ジャズを愛あいしてやまないジャズ好きが、ジャズレコードために作ったMCカートリッジ - アナログ・リラックスをご存じですか?

 皆さんはアナログリラックスというブランドをご存じでしょうか?アナログリラックスさんはオーディオテクニカやデノンの大手とは違う、ちょっと尖ったMCカートリッジを作っているメーカーさんです。

アナログリラックスのウェブを見ると写真のカートリッジはもう現行品ではないようですが、こんな形をしたカートリッジを販売していました。(従いまして以下は現行製品の話ではないことを予めご了承ください。)

どんなカートリッジかというとジャズを愛してやまないジャズ好きによる、ジャズレコードために作ったMCカートリッジなんです。もう何年前になるでしょうか、オーディオ師匠の一人からの紹介でアナログリラックス代表の万木(ゆるぎ)さんとお茶の水で会った際に「このカートリッジは一言で言うと”ジャズ再生のために作ったMCカートリッジ”です。」と紹介されました。

万木さんはジャズ・サックス奏者、ズート・シムズの大(「大」の数が足りないですね、「大」が5個ぐらいつけても足りないほどの)ファンでファンクラブの日本代表まで勤めている方です。シュアーV15 Type IIIのようにMMカートリッジにはジャズに最適と呼ばれるもの、またはジャズレコードを再生している人から絶大な支持を集めているカートリッジがある一方、MCにはそのようなカートリッジは聞かないので「ジャズ用のMCカートリッジ」を作ったのそうです。そんな話を聞いておきながら他の仕事で忙しくて実際の音を聞く機会がないまま何年も過ぎてしまいました。今回オーディオ師匠からカートリッジを借用して聴く機会を得ましたので紹介します。

本体は無垢の木材を削り出して作ったもので、この中にムービングコイルの発電系が収まっています。その名も「濃い音」という製品名のカートリッジです。さて、どんな音か一言で言うと「情熱のジャズ!」でしょうか。これを聞いた後でオルトフォンのMC20MkIIやSPU GTでジャズを聴いても物足りなさを感じてしまうほどです。ジャズボーカルもピアノも、ホーンもジャズであれば艶がやかで芯が太いあたたかなサウンドです。ジャズ良さを、楽しさを伝えたい万木さんのジャズへの情熱が詰まったMCカートリッジと言ったところでしょうか。名前の通りの濃ぉーいJazzの音を本日は堪能させていただきました。








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