フェーズメーション - デガウザー DG-100(AT660T/OCC編)

 SPUではDG-100の効果を十分感じることができました。ではMCカートリッジ用昇圧トランスはどうなのか?手持ちの昇圧トランスにはオーディオテクニカのAT660T/OCCとフェーズテック(フェーズメーションの旧ブランド名)T-3があります。T-3は新品で購入したもので、その音には大変満足していました。T-3は組み合わせて使っていたDENONのDL103が田中屋版LP12のデモ機と一緒にショップへ貸し出しているので使用機会がほとんどありませんでした。ですのでそれほど帯磁しているとは思えず、T-3よりも10年以上年上で、音に一番不満のあったAT660T/OCCを消磁してみます。

AT660T/OCCは長い間使用していませんでしたので、消磁する前にトランスの入力セレクタの接点とRCAジャック部分には先日本ブログで紹介したAZの接点復活材を注油して接点の状態を良くしておきました。AT660T/OCCを分解していて思ったのはは内部のシールドもきっちりされており、とても悪い音が出るようなトランスではないということです。


組み合わせて使用するカートリッジはオルトフォンのMC20MkII(ショップで販売中の商品ではありません。)です。これは針折れ品の中古に楕円針付きアルミカンチレバーを掛け継修理したものです。このカートリッジも製造から40年は経っているものと思います。

          

使う音源もSPU GTを消磁したときと同じくオスカーピーターソンです。おやっ?AT660T/OCCを通して聴いたMC20MkIIの音は以前聴いた時よりよく聞こえる!これはまず接点復活材のおかげのようです。MC20MkIIはフォノイコライザのMCポジションで再生したときより心地よい音には聞こえず。どこか野暮ったい音に聞こえます。では早速DG-100を使ってみます。


まずトランスのインピーダンスはフェーズメーションさんからの指示通り40Ωの一番高いインピーダンス設定にします。

DG-100をトランスに使うときの接続はこちら。

1.RCAケーブルでDG-100とトランスの入力側(IN)とを接続します。


2.DG-100の電源を入れ、


3.スタートボタンを押すだけ。


これで終了です。さて一回の消磁後はどうなったかというと、おっ!心地良い響きに変わっています。悪くないです。でもまだ音がもやって霧がかかった感がまだ残って切る気がします。そしてMCカートリッジ側の帯磁はどうなのかやはり気になります。こうなればMC20MkIIも消磁します。おおっ!これは良い。今までこのカートリッジからは聞こえなかった音に変わりました。一言で言うと「クリア」、そうクリア感が増しました。MC20MkIIはようやく本来の音を取り戻したようです。

ここまでRCAケーブルをDG-100へつなぎ変えるだけなので本当に簡単に作業は進みます。この後トランスに合計4回、カートリッジにも合計4回DG-100で消磁しましたが3回目以降は効果がそれほど感じられませんでした。

結果としていえることは、今回も効果ありあり、大有りです。新品並みになるとは言いませんがくたびれたカートリッジやトランスにこれほど効果があるのであれば、新品からカートリッジやトランスを使っている人なら、定期的に消磁することでカートリッジのコンディションを新品に近い状態で使い続けられることになると思われます。やはりDG-100はアナログプレーヤーユーザーには必須のアイテムと言えそうです。

加えて今回のAT660T/OCCでは消磁もさることながら、インピーダンス切替用のローターリー・スイッチのメカ接点にも問題がありました。メカ接点の経年劣化は避けられないことが再認識できました。おまけにRCAジャックの内側端子がぐらついて、RCAプラグと接触不良を起こすことも発見…大切なオーディオ機器を長く使い続けるにはいろいろとメンテナンスが必要ですよね。

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