ブルーノートオリジナル盤はなぜ高い? - 理由はありです。
ジャズレコード愛好家であればブルーノートのオリジナル盤の価格が高い理由はご存じかもしれません。本当に高いものになると100万前後の価格が付くものもあるようです。これは日本だけの話かというとどうもそうではなく、海外のオークションサイトでも日本と変わらない価格が付いています。しかも日本からの出品ではなく本場のアメリカからの出品でもです。今回は販売を始めたオリジナル盤についてのお話です。
まず、ブルーノートオリジナル盤はなぜ高い?の理由は簡単で、レコードが市場にリリースされた最初期プレスの盤、日本で言うオリジナル盤の存在数が少ないからです。
ではなぜ少ないのか?この理由は単純に「レコードが売れなかった」からなのだそうです。
売れなかった結果どうなったか?売れないレコードはひどい時はアメリカの店頭では一枚1ドルで売られていたこともあったとか。それでも売れなかった盤はレーベルが付いたまま溶かして別のレコードレーベルに安いレコード盤の原料として再利用されたしまったそうです。(そのため紙の繊維がレコードのビニル樹脂に混じってひどい品質のレコードになってしまったとか…)その結果市場に残っているのはごくわずかに売れたものだけになってしまった、というのがオリジナル盤の希少性を高めた理由です。
もちろんすべてが売れなかったわけではなく中にはリー・モーガンのサイドワインダーのようにたくさん売れたアルバムもあります。そのためリー・モーガンの中古盤の市場価格は比較的安いです。
今ではジャズレーベルとしては横綱ともいえるブルーノートですが、ウキペディアによると初期には倒産もしており、1979年にはレーベルとしては一度消えたと歴史がつづられています。
希少性に加えて人気の理由はレコーディングエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーさんの存在が大きいのかもしれません。オリジナル盤のほとんどに彼のイニシャルのRVG、VANGELDERのいずれかの刻印がレーベルの外周に入っており、彼の録音であることを物語っています。ブルーノートに限らずJazzの名盤にはヴァン・ゲルダーさん本人がリマスターした再販アルバムもたくさんありますが、師匠曰く、「リマスター版はオリジナルより若干リバーブがかかっているものが多い」そうです。これもオリジナル盤の音を聴いていないとわからない世界ですね。
現在ウェブショップでの販売ではなくYahooオークションへ出品しておりますが、どのアルバムの開始価格も大手中古レコードショップの買取価格とほぼ同じですのでお得に購入できると思います。是非ご覧になってみてください。
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